2022-12-05 17:44:00

リウマチ

リウマチとは、どんな病気でしょう?

ヘルパーさんたちに聞いてみたところ、「体じゅうが痛くなる病気」「冬にお年寄りに起こる神経痛」「なかなか治らない恐ろしい難病」「寝たきりになりやすい病気」などなどさまざまな回答が集まりました。

そもそも「リウマチ」という言葉はギリシア語で「流れる」という意味です。
全身にわるい液が流れて、痛いところが流れるようにあちこちに移動すると昔の人が考えたため、リウマチといわれるようになったとされています。

起源は古く、ネイティブ・アメリカンの骨の研究から、少なくとも3000年前から人類はこの病気に苦しめられてきたと推測されています。

現在、全国の患者数は約76万人に上るといわれ、決して珍しい病気ではありません。
しかし、誤解も多く、老人の病気だという認識をもつ人はいまだに多いのではないでしょうか。

リウマチとは、全身に症状が出てしまう「自己免疫疾患」が起こることだと考えられています。

疲れやすく、目や口が乾いたり、空咳、微熱、貧血、肺炎になったり等さまざまな症状が関節以外にも表れるということは、意外に知られていません。

発症は40歳代が最も多く、総患者数の約70%が、この年代で発症しています。
そして、女性と男性の発症比率は、4.5対1と圧倒的に女性が多いのが特徴です。

仕事、育児、家事、介護等、まさに働き盛りの年齢で病名を告げられ、診断を受けた時の不安は言葉に尽くせないでしょう。

さらに、平均寿命の延びとともに、患者さんの高齢化が進み、患者数の年齢分布は60歳以上が最も多くなっており、お年寄りのリウマチ患者さんが急増しています。

一般的に考えて、高齢になるほどリウマチになってからの期間が長くなるわけですから、症状が進行しています。

お年寄りのリウマチ患者さんの特徴としては、さらにこれから年月を重ねるにしたがって障害が重くなっていくので、将来に不安をもっている患者さんが多いことなどがいえます。